たいとる

レッドブルのF1ドライバー育成プログラムを指揮するヘルムート・マルコ博士が、ニック・デ・フリースの起用が自身の「最大の誤り」だったと認めた。

デ・フリースは、2022年にウィリアムズで1戦限りの代役出場で強い印象を残し、その結果として2023年にはアルファタウリ(現レーシングブルズ)のフルタイムドライバーに抜擢された。しかし、マルコによれば、デ・フリースの起用は他の過去の失敗とは別のレベルだったという。

過去、レッドブルが有望視していた他のF1ドライバーたち、特にスコット・スピード、ハイメ・アルグエルスアリ、ダニール・クビアトなども、当初の期待に応えることはできなかった。

デ・フリースは2023年シーズンで10レースを走った後、ダニエル・リカルドに交代させられた。マルコはイタリアの『Autosprint』誌に対し、次のように語っている。

「私の最大のミス?間違いなく、それはニック・デ・フリースだ。彼はモンツァでのウィリアムズでのデビュー戦で素晴らしい走りを見せたが、アルファタウリに移ってからはまったく進歩がなかった。彼は素晴らしい経歴を持っていた。F2のチャンピオンであり、フォーミュラEでもタイトルを獲得していた。しかし、私たちのところでは、ストップウォッチが示した結果が、ニックが間違った選択だったことを証明した。速く走ろうとして、結局彼はミスを犯してしまった」と失敗だった理由を述べた。

その時、デ・フリースにプレッシャーを与えたのがチームメイトの角田裕毅だった。

昨年、デ・フリースはフォーミュラEに復帰し、トヨタと共にWECのハイパーカークラスにも参戦している。